賃貸経営において、設備故障や家賃滞納だけでなく、意外と多いのが「害虫被害」に関するトラブルです。
特にゴキブリやシロアリ、ハチの巣、ネズミなどの発生は、入居者満足度の低下だけでなく、退去やクレーム、場合によっては損害賠償問題へ発展するケースもあります。
今回は実際に管理物件で発生した害虫被害の事例をもとに、オーナー様が取るべき対策についてご紹介いたします。
入居者様から「ゴキブリが大量発生している」と連絡
築25年の木造アパートにお住まいの入居者様より、
「ここ数週間でゴキブリを頻繁に見かけるようになった。夜になると廊下や室内にも出てくるので何とかしてほしい」
とのご連絡がありました。
当初は室内の使用状況によるものと思われましたが、複数の入居者様から同様の相談が寄せられたため、建物全体の調査を実施することになりました。

建物調査で共用部に発生原因を発見
専門業者による調査の結果、
- 共用廊下の排水桝周辺に害虫が発生
- 建物裏の植栽が繁茂し湿気が溜まっていた
- ゴミ置場の清掃不足
- 建物外壁の隙間から害虫が侵入
していることが判明しました。
特に夏場は気温や湿度が高くなるため、わずかな環境変化でも害虫が繁殖しやすくなります。
室内だけでなく、共用部や建物周辺環境が原因となっているケースは少なくありません。
新設の場合はもちろん、既存物件で導入する場合でも、換気設備、防水処理、床材、照明などの工事が必要です。短期的な費用対効果だけを見ると、導入をためらうオーナーも少なくありません。
入居者様が退去を検討する事態に
害虫被害が改善されない状況が続いたことで、
「小さな子どもがいるため安心して住めない」
「友人を呼ぶこともできない」
という声が上がり、一部の入居者様からは退去の相談も寄せられました。
賃貸物件において、害虫被害は単なる不快感だけではありません。
入居者様にとっては生活環境そのものに関わる問題であり、募集活動にも影響を与えます。
口コミサイトやSNSへの投稿によって、物件の評価が低下してしまう可能性もあります。

早期対応により被害を解消
オーナー様と協議のうえ、
- 害虫駆除業者による建物全体の薬剤散布
- 排水設備の清掃
- 建物周辺の除草作業
- 外壁や配管周辺の隙間補修
- ゴミ置場の管理方法見直し
を実施しました。
その後、害虫発生は大幅に減少し、入居者様にも安心してお住まいいただける環境を取り戻すことができました。
結果として退去も防ぐことができ、建物の資産価値維持にもつながりました。
オーナー様へのアドバイス
害虫被害は「発生してから対応する」のではなく、「発生させない環境づくり」が重要です。
特に以下の項目は定期的な確認をおすすめします。
① 共用部の清掃状況を確認する
廊下・階段・ゴミ置場などに汚れや放置物がないか確認しましょう。
② 植栽や雑草を放置しない
雑草や樹木の繁茂は害虫の発生源となることがあります。
③ 排水設備を定期点検する
排水桝や側溝は害虫が発生しやすい場所です。
④ 建物の隙間を放置しない
小さな隙間でも害虫やネズミの侵入口になることがあります。
⑤ 定期的な予防駆除を検討する
特に築年数が経過した物件では、定期的な予防施工が有効です。
まとめ
害虫被害は、入居者様の満足度低下や退去リスクにつながるだけでなく、空室期間の長期化や募集条件の悪化を招く恐れがあります。
「たかが害虫」と軽視せず、建物全体の管理状況を定期的に見直すことが大切です。
当社では、害虫被害に関するご相談から専門業者の手配、建物管理の改善提案まで対応しております。
大切な資産価値を守るためにも、気になる点がございましたらお気軽にご相談ください。
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