【害獣被害の実態と対策】
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- 賃貸管理トラブル事例
不動産管理の現場から学ぶ、駆除のポイントと予防策
目次
- はじめに:害獣駆除の必要性とは
- 害獣被害のリアルな事例
- どんな動物が問題になる?代表的な害獣
- 害獣が引き起こす被害の具体例
- 駆除は誰がやるの?法律と許可の壁
- 駆除の流れと費用の相場
- 害獣を「寄せつけない」ための予防策
- まとめ:管理会社としてできる対応とは
1. はじめに:害獣駆除の必要性とは
近年、都市部においても「害獣被害」が増加しています。ハクビシンやアライグマ、ネズミ、コウモリなど、私たちの生活圏内に侵入し、建物の損傷や感染症、騒音トラブルを引き起こすケースが後を絶ちません。
特に不動産管理会社にとって、こうした害獣は建物価値を著しく損なう存在です。放置すれば入居者からのクレーム、空室率の上昇、修繕費の増加など、経営に直接打撃を与えかねません。
この記事では、実際の現場での事例を交えながら、害獣駆除の実態と対策について深堀りしていきます。
2. 害獣被害のリアルな事例
以下は、当社が過去に対応した実際の害獣被害の一例です。
【事例1】天井裏にハクビシンが侵入
ある築30年の木造アパートにて、「夜になると天井裏からドスドスと音がする」という入居者の訴えがありました。調査の結果、ハクビシンが天井裏に棲みついていたことが判明。糞尿により断熱材が腐敗し、天井板まで黒カビが発生していました。
駆除と除菌、内装修繕を含めた総費用は約50万円にのぼりました。
【事例2】壁の中にネズミの巣
別の物件では、キッチン裏から異臭と物音がするという相談があり、壁内にネズミの巣が形成されていたことが発覚。配線をかじられてショート寸前という状況でした。
3. どんな動物が問題になる?代表的な害獣
日本国内で特に問題視されている害獣は以下の通りです:
- ネズミ類(ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミ)
建物への侵入性が高く、繁殖力も旺盛。食害・配線トラブルの原因。 - ハクビシン・アライグマ
屋根裏や天井裏に棲みつき、騒音や糞尿被害を及ぼす。 - コウモリ
外壁のわずかな隙間から侵入し、天井裏に群棲。フンによる悪臭と感染症のリスクあり。 - イタチ・テン
田舎物件に多く発生。ハクビシンと同様の被害。 - ハチ(スズメバチ・アシナガバチ)
ベランダや軒下などに巣を作り、刺傷事故のリスク。
4. 害獣が引き起こす被害の具体例
害獣被害は単なる「不快」だけでは済みません。具体的には次のようなリスクが存在します:
- 建物への物理的損傷:天井や壁の破損、断熱材の腐敗、電気配線の破損など。
- 衛生被害:糞尿による悪臭やアレルゲンの拡散。ダニ・ノミの繁殖も。
- 火災リスク:ネズミによる配線被害からのショート。
- クレームや風評リスク:入居者からの不満、物件の評判低下。
- 感染症:レプトスピラ症、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)、狂犬病など。
5. 駆除は誰がやるの?法律と許可の壁
動物の駆除と聞くと、DIYや便利屋による対応を思い浮かべがちですが、実は多くの害獣は「鳥獣保護法」により勝手に捕獲・殺処分することが禁じられています。
特に以下の動物は許可が必要です:
- ハクビシン
- アライグマ
- コウモリ(特にアブラコウモリ)
- イタチ(メスのみ対象)
駆除を行うには、市町村へ「有害鳥獣捕獲申請」を提出し、許可を得る必要があります。また、駆除業者は「狩猟免許」や「第一種動物取扱業」などの資格を保有していることが望ましいです。
6. 駆除の流れと費用の相場
駆除の流れは以下のようになります。
- 現地調査:フンの痕跡、出入口の特定
- 侵入口の封鎖:通路を完全に遮断
- 追い出し・捕獲:忌避剤やワナによる対応
- 清掃・消毒:糞尿やダニの除去
- 再侵入防止対策:通風口のメッシュ加工等
費用の目安は以下の通りです(物件規模・作業範囲によって変動):
- ネズミ駆除:約3〜10万円
- ハクビシン・アライグマ:約10〜30万円
- コウモリ駆除:約8〜20万円
- 蜂の巣駆除:1万円〜(種類と高さにより大きく変動)
7. 害獣を「寄せつけない」ための予防策
大切なのは「駆除」よりも「予防」です。日常的な管理が被害を未然に防ぎます。
予防のチェックポイント
- 外壁に1cm以上の隙間がないか確認
- 換気口や通気口に金網を設置
- 屋根と壁の取り合いをシーリングで閉塞
- ゴミ捨て場を清潔に保つ(ネズミ・カラス対策)
- エサになるもの(ペットフードや残飯)を放置しない
また、定期的な巡回点検によりフンの痕跡や音を早期に察知することが重要です。
8. 駆除だけで終わらせない!再発防止のアフター対策
害獣駆除は「やって終わり」ではありません。特にハクビシンやアライグマ、コウモリは執着心が強く、封鎖した箇所の近くを再度こじ開けて戻ってくるケースも少なくありません。
アフター対策の例
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再封鎖点検:施工後2週間〜1か月後に現地点検を実施。再侵入の形跡(フン、足跡、音)を確認。
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忌避剤の定期散布:天井裏などに数か月おきに設置・更新。
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物理的なバリア強化:通気口、屋根裏の隙間はステンレス網や鋼板で覆う。
また、再発時の無償対応期間(保証期間)を設けている業者もあります。契約時には必ず保証の有無を確認しておきましょう。
9. 害獣被害に使える補助金・自治体制度
意外と知られていないのが、自治体によっては害獣駆除に対して補助金を交付しているケースです。
代表的な補助例
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東京都八王子市:アライグマ・ハクビシンの捕獲器貸出しと駆除費用の一部補助(上限3万円)
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千葉県野田市:被害状況に応じて駆除費や清掃費用の補助
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兵庫県:県全体でアライグマ防除対策を推進。地域ごとの支援制度あり。
補助対象は「個人の住宅」に限定される場合もありますが、集合住宅(アパート・マンション)でも申請できる地域もあるため、まずは市町村の環境保全課や農政課に問い合わせることをおすすめします。
この記事が、現場対応に追われる不動産管理業者やオーナー様にとって、少しでも参考になれば幸いです。
10. まとめ:管理会社としてできる対応とは
不動産管理会社にとって、害獣対応は「物件価値の維持管理」の一環です。対応が遅れれば、入居者トラブル、空室、修繕費増大と、管理コストに直結します。
被害が発生する前の対策こそが最大のコスト削減策です。
管理会社として実施すべきこと:
- 定期巡回で異常の早期発見
- 害獣対策を得意とする業者との提携
- 入居者からの通報に迅速対応
- 必要に応じた駆除計画と予算提案
- オーナーへのリスク説明と事前対策提案
被害が拡大してからの対応では遅いことも多々あります。ぜひ日頃からの「予防」と「即時対応」を意識し、快適な住環境を守り続けましょう。
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