MENU

CLOSE

お電話の方はこちら

03-6262-9556

※音声ガイダンス④を押してください。

受付時間 10:00~19:00 / 定休日:水曜日

【基本のき】相続で賃貸物件を引き継ぐ前に知っておきたい税金と管理の注意点|賃貸アパート・賃貸マンション経営の知識

賃貸アパートやマンションを所有しているオーナー様にとって、「相続」はいつか必ず向き合う可能性のある大きなテーマです。

特に収益物件の場合、相続は単に不動産の名義を引き継ぐだけでは終わりません。相続税の確認、遺産分割、家賃収入の扱い、借入金の承継、入居者対応、管理会社との契約変更など、実務上の手続きが多岐にわたります。

「相続税がかかるのか分からない」
「兄弟で賃貸物件を共有することになりそう」
「親の管理状況が分からず、どこから確認すればよいか不安」
「相続後も同じように賃貸経営を続けられるのか心配」

このようなお悩みをお持ちのオーナー様も少なくありません。

相続対策というと、税金の節税ばかりに目が向きがちです。しかし、賃貸物件の場合は「相続後に安定して運営できるか」という視点も非常に重要です。税金面だけを考えて物件を残しても、管理状況が整理されていなければ、相続人が困ってしまうケースもあります。

この記事では、賃貸物件を所有するオーナー様に向けて、相続と税金の基本、相続時に確認すべき管理上のポイント、そして生前から準備しておきたいことを分かりやすく解説します。

目次

賃貸物件の相続は「税金」と「管理」の両方で考える

賃貸物件の相続では、まず相続税の有無や評価額が気になるところです。

ただし、実務上は税金だけでなく、物件の管理状況も同じくらい重要です。なぜなら、相続人は物件だけでなく、賃貸借契約、入居者対応、修繕履歴、家賃の入金管理、滞納対応、借入金なども引き継ぐことになるからです。

たとえば、親が所有していたアパートを子どもが相続したものの、次のような状態だった場合、相続後に大きな負担が生じます。

・入居者との契約書が整理されていない
・家賃の入金状況が分からない
・滞納者がいるが対応履歴が残っていない
・修繕履歴や過去の見積書がない
・管理会社との契約内容が分からない
・空室の募集条件が古いままになっている
・共有名義になり、意思決定が進まない

このような状態では、相続税の申告や遺産分割だけでなく、賃貸経営そのものにも支障が出る可能性があります。

相続対策は「いくら税金がかかるか」だけでなく、「誰が、どの物件を、どのように管理していくか」まで考えておくことが大切です。

相続税の基本を確認する

相続税は、亡くなった方の財産を相続や遺贈によって取得した場合に、一定の条件のもとでかかる税金です。

すべての相続で必ず相続税が発生するわけではありません。相続税には基礎控除があり、課税価格の合計額から「3,000万円+600万円×法定相続人の数」を差し引いて計算します。

たとえば、法定相続人が配偶者と子ども2人の合計3人であれば、基礎控除額は次のようになります。

3,000万円+600万円×3人=4,800万円

この場合、相続財産の課税価格の合計が4,800万円以下であれば、原則として相続税はかからない計算になります。

ただし、賃貸物件を所有している場合は、土地・建物・預貯金・有価証券・生命保険金・借入金などを総合して判断する必要があります。特に都市部の不動産を所有している場合、現金は多くなくても、土地評価額によって相続税の対象となることがあります。

また、相続税の申告と納税は、原則として相続の開始があったことを知った日の翌日から10か月以内に行う必要があります。国税庁も、相続税の申告は被相続人の死亡を知った日の翌日から10か月以内と案内しています。

10か月というと長く感じるかもしれませんが、相続人の確認、財産調査、不動産評価、遺産分割協議、申告書作成までを考えると、決して余裕がある期間とはいえません。

賃貸物件はどのように評価されるのか

相続税を考えるうえで、賃貸物件の評価は重要なポイントです。

不動産の評価は、現金のように金額が明確ではありません。土地や建物の評価方法を確認し、相続税の計算に反映していく必要があります。

国税庁によると、家屋は固定資産税評価額に1.0を乗じて評価し、賃貸されている土地や家屋については権利関係に応じて評価額が調整されるとされています。

簡単に言えば、自宅や更地とは違い、賃貸中の物件には入居者の借りる権利が存在するため、その分を考慮して評価する仕組みがあります。

たとえば、同じ土地であっても、更地として自由に使える土地と、入居者が住んでいるアパートの敷地では、所有者が自由に利用・処分できる範囲が異なります。そのため、賃貸物件として使われている土地や建物では、一定の評価調整が行われることがあります。

ただし、具体的な評価額は、土地の所在地、路線価、借地権割合、借家権割合、賃貸状況などによって変わります。ここは専門的な判断が必要になるため、相続税申告では税理士に確認することが望ましい部分です。


あわせて読みたい
相続税より怖い?賃貸物件を引き継いだ後に起こりやすい管理トラブル|賃貸アパート・賃貸マンション経営... 親からアパートやマンションを相続することになったとき、多くの方がまず気にされるのは「相続税はいくらかかるのか」という点です。 もちろん、相続税は大切な問題です...

小規模宅地等の特例は確認しておきたい

賃貸物件を相続する場合、「小規模宅地等の特例」が関係することがあります。

これは、一定の要件を満たす宅地等について、相続税評価額を減額できる制度です。国税庁では、対象となる宅地等として、特定事業用宅地等、特定居住用宅地等、貸付事業用宅地等などを挙げています。

賃貸アパートやマンションの敷地については、貸付事業用宅地等として検討されることがあります。

ただし、この特例は「賃貸物件だから必ず使える」というものではありません。相続開始前の貸付状況、相続後の保有・事業継続、対象面積、他の特例との関係など、細かな要件があります。

実務上も、相続税を大きく左右する可能性がある一方で、判断を誤ると申告内容に影響が出るため、必ず税理士に確認すべき項目です。

オーナー様としては、「自分の物件は小規模宅地等の特例の対象になりそうか」を早めに確認しておくとよいでしょう。

相続後に問題になりやすいのは共有名義

賃貸物件の相続で特に注意したいのが、相続人同士の共有名義です。

たとえば、親が所有していたアパートを子ども3人で3分の1ずつ相続するケースです。一見すると公平に見えますが、賃貸経営の実務では意思決定が複雑になりやすい方法です。

共有名義になると、次のような場面で意見調整が必要になります。

・大規模修繕を行うか
・空室の募集条件を変更するか
・家賃を下げるか
・管理会社を変更するか
・売却するか
・建て替えるか
・借入れをするか

相続人全員の考えが一致していれば問題は少ないですが、実際には「持ち続けたい人」「売却したい人」「収入だけ欲しい人」「管理に関わりたくない人」など、立場が分かれることがあります。

その結果、必要な修繕が遅れたり、空室対策が進まなかったり、管理会社への指示が曖昧になったりすることがあります。

賃貸経営は、判断の遅れが収益低下につながります。共有名義にする場合は、代表者を決める、管理方針を明確にする、将来的な売却方針を話し合っておくなど、事前の整理が重要です。

家賃収入と口座管理も早めに確認する

相続が発生すると、被相続人名義の預金口座が凍結されることがあります。

賃貸物件の場合、家賃の振込口座が亡くなったオーナー様名義になっていると、相続後の入金確認や支払いに支障が出る可能性があります。

たとえば、次のような問題が起こることがあります。

・家賃が亡くなった方の口座に振り込まれ続ける
・管理会社からの送金口座を変更できない
・修繕費や共用部電気代の支払いが止まる
・敷金精算や退去費用の支払いが遅れる
・相続人の誰が家賃を受け取るか決まらない

特に自主管理をしている物件では、入居者がどの口座に家賃を振り込めばよいか分からなくなり、トラブルにつながることもあります。

管理会社に管理を委託している場合でも、オーナー変更の手続き、送金口座の変更、相続人代表者の確認、必要書類の提出などが必要になります。

相続後に慌てないためには、生前から家賃の入金口座、管理会社との契約内容、毎月の収支資料を整理しておくことが大切です。

借入金がある物件は収支と返済条件を確認する

賃貸物件にローンが残っている場合、相続人は物件だけでなく借入金も含めて確認する必要があります。

不動産は資産である一方、借入金は負債です。相続税の計算上、一定の債務は財産から差し引ける場合がありますが、賃貸経営としては「今後も返済を続けられるか」という視点が重要です。

たとえば、表面上は家賃収入がある物件でも、実際には次のような状態になっていることがあります。

・空室が増えて返済余力が低下している
・修繕費が増えて手残りが少ない
・金利上昇により返済負担が重くなっている
・築年数が古く、今後大規模修繕が必要
・家賃下落により購入当初の収支計画とズレている

相続人が賃貸経営に詳しくない場合、「家賃収入があるから大丈夫」と考えてしまうことがあります。しかし、実際には返済、修繕、固定資産税、管理料、保険料、原状回復費などを差し引いた後の手残りを確認しなければなりません。

相続前から、借入残高、金利、返済期間、毎月返済額、年間収支、修繕予定を一覧にしておくと、相続人が判断しやすくなります。


あわせて読みたい
誰も住まない実家を相続したらどうする?売却・賃貸・空き家放置の税金リスク|賃貸アパート・賃貸マンシ... 親が亡くなり、実家を相続することになったものの、「自分はすでに持ち家がある」「遠方に住んでいて戻る予定がない」「兄弟姉妹の誰も住むつもりがない」といったケー...

管理会社との契約内容も引き継ぎ対象になる

賃貸物件を相続した場合、管理会社との関係も確認が必要です。

管理委託契約は、オーナーと管理会社の間で締結されています。相続により所有者が変わった場合、管理会社に対して新所有者の情報を伝え、必要に応じて契約内容の確認や再締結を行うことがあります。

このとき、相続人が確認すべきポイントは次の通りです。

・現在の管理委託契約書があるか
・管理料はいくらか
・管理範囲はどこまでか
・入居者対応は誰が行っているか
・滞納保証や保証会社の利用状況
・修繕の発注ルール
・募集条件の決定方法
・退去立会いと原状回復の流れ
・毎月の収支報告の内容

相続人が管理内容を把握していないまま引き継ぐと、「管理会社に任せていると思っていた業務が実は対象外だった」ということも起こり得ます。

相続を機に、現在の管理会社が適切に運営しているかを見直すことも重要です。

生前に準備しておきたい資料

相続対策として、オーナー様が生前に準備しておくとよい資料があります。

代表的なものは次の通りです。

・物件一覧
・登記簿謄本
・固定資産税納税通知書
・賃貸借契約書
・管理委託契約書
・家賃入金一覧
・滞納状況一覧
・修繕履歴
・借入金の返済予定表
・火災保険、地震保険の契約内容
・敷金、保証金の預かり状況
・空室募集資料
・管理会社の担当者連絡先

これらが整理されているだけで、相続人の負担は大きく軽減されます。

逆に、資料が散らばっていたり、オーナー様本人しか状況を把握していなかったりすると、相続発生後に相続人が一から調べることになります。

特に複数物件を所有している場合は、物件ごとに収支や契約状況を整理しておくことをおすすめします。

相続前に管理状況を見直すメリット

相続前に管理状況を見直すことには、いくつかのメリットがあります。

まず、物件の収益力を把握できます。

家賃収入、空室率、滞納状況、修繕費、管理料などを整理することで、その物件が今後も保有に向いているのか、売却や資産組換えを検討すべきなのか判断しやすくなります。

次に、相続人に説明しやすくなります。

「この物件は毎月いくら収入があり、年間でどのくらい費用がかかり、今後どの修繕が必要なのか」が分かっていれば、相続人も冷静に判断できます。

さらに、相続後のトラブル予防にもつながります。

相続人同士で物件の価値や収益性について認識がズレていると、遺産分割の話し合いが難航することがあります。事前に資料を整理し、必要に応じて専門家に相談しておくことで、将来の争いを防ぎやすくなります。

税理士・司法書士・管理会社の役割を分けて考える

相続では、複数の専門家が関わります。

税理士は、相続税の試算や申告、節税対策の相談を行います。司法書士は、不動産の相続登記などを担当します。弁護士は、相続人間の争いや遺産分割協議が難しい場合に関与します。

一方、管理会社は、相続税の申告や法律判断を行う立場ではありません。

しかし、賃貸物件の実務状況を整理するうえでは、管理会社が役立つ場面があります。

たとえば、次のような内容です。

・現在の賃貸借契約の確認
・入居状況や滞納状況の整理
・年間収支の確認
・空室募集状況の確認
・修繕履歴の整理
・今後必要になりそうな修繕の確認
・管理委託契約の見直し
・相続人への管理内容の説明

相続対策では、税金の専門家だけでなく、実際に物件を運営する視点も必要です。

「税金の話は税理士へ、登記は司法書士へ、管理と収支の実務は管理会社へ」と役割を分けて考えると、スムーズに進めやすくなります。


あわせて読みたい
親のアパートを相続したら何から始める?管理会社が教える確認ポイント|賃貸アパート・賃貸マンション経... 親が所有していたアパートを相続することになった場合、「何から手を付ければよいのか分からない」と感じる方は少なくありません。相続というと、まず相続税や遺産分割...

まとめ

賃貸物件の相続では、相続税の有無や評価額だけでなく、相続後の管理体制まで考えることが大切です。

相続税には基礎控除があり、すべての相続で税金が発生するわけではありません。ただし、賃貸物件を所有している場合は、土地や建物の評価、借入金、家賃収入、特例の適用可否などを総合的に確認する必要があります。

また、相続後に問題になりやすいのは、税金そのものよりも、物件の管理状況が整理されていないことです。

契約書が見つからない、家賃の入金状況が分からない、修繕履歴がない、相続人同士で方針が決まらない。このような状態では、せっかく引き継いだ賃貸物件の運営が不安定になる可能性があります。

相続は、発生してから対応するものと思われがちですが、賃貸物件については生前の準備が非常に重要です。

物件一覧、収支資料、契約書、修繕履歴、借入金の状況、管理会社との契約内容などを早めに整理しておくことで、相続人の負担を大きく減らすことができます。

相続税の具体的な判断は税理士などの専門家に確認する必要がありますが、賃貸経営の現状整理や管理体制の見直しは、管理会社に相談できる部分です。

将来の相続に備え、まずは現在の管理状況や収支内容を確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。物件の状況を整理しておくことが、オーナー様ご自身にとっても、ご家族にとっても安心できる相続準備につながります。


月額管理手数料は『完全無料保証』で、賃貸経営の利回り向上に貢献します!

弊社は、業界の常識を覆す【月額管理料無料】というサービスで、オーナー様の利回り向上を実現する不動産管理会社です。空室が長引いて困っている・・・月々のランニングコストを抑えたい…現状の管理会社に不満がある…などなど、様々なお悩みを当社が解決いたします!

家賃査定や募集業務はもちろん、入居中のクレーム対応・更新業務・原状回復工事なども、全て無料で当社にお任せいただけます。些細なことでも構いませんので、ご不明な点やご質問などございましたら、下記ご連絡先まで、お気軽にお問い合わせください!


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

<月額管理料無料>というサービスで、業界にイノベーションを起こした「アブレイズパートナーズ」が、実際にオーナー様からいただいたご質問やご相談をもとに、不動産に関する悩みや知りたい情報を、分かりやすくお届けします。

賃貸管理サービスについて

おすすめ記事

※音声ガイダンス④を押してください。

24時間相談受付中! 相談無料

TOP