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賃貸物件のDIY最前線!借主と貸主、それぞれの視点から探る新しい住まいのカタチ|賃貸アパート経営・マンション経営の知識

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2025.06.23
  • リフォーム・原状回復

はじめに

近年、賃貸物件におけるDIYへの関心が高まっています。画一的な賃貸物件では満足できない、もっと自分らしい空間で暮らしたいという借主のニーズに応える形で、DIYを容認・推奨する貸主も増えてきました。しかし、賃貸DIYは自由な一方で、原状回復義務や物件価値の維持など、注意すべき点も少なくありません。

このコラムでは、賃貸物件におけるDIYの魅力と課題を深掘りしながら、借主と貸主、それぞれの立場から見たDIYの成功事例やポイントを、具体的な事例を交えながらご紹介します。

なぜ今、賃貸DIYなのか?

かつて賃貸物件では、「原状回復」が厳しく求められ、壁に画鋲一本刺すことすら躊躇される風潮がありました。しかし、現代のライフスタイルの多様化、そしてSNSの普及により、「自分らしい暮らし」への憧れがより一層強くなっています。

借主にとっては、

・個性の表現: 既存の物件では実現できない、自分だけの空間を創り出したい。

・快適性の向上: 限られた空間でも、使い勝手や居心地の良さを追求したい。

・コスト削減: リフォーム費用を抑えながら、より良い住環境を手に入れたい。

・スキルアップと趣味: DIY自体を楽しむことで、新たな趣味やスキルを身につけたい。

といったニーズがあります。

一方、貸主にとっては、

・空室対策: 個性的な物件として差別化を図り、入居率を向上させたい。

・物件価値の向上: 入居者の手によって物件の魅力を高め、長期入居を促したい。

・管理コストの削減: 軽微な修繕を入居者自身が行うことで、貸主側の負担を軽減したい。

・新しい顧客層の獲得: DIY志向の入居者をターゲットにすることで、新たな市場を開拓したい。

といったメリットが期待できます。

このように、借主と貸主双方にメリットがあるDIYは、賃貸市場において新たな可能性を切り開くものとして注目を集めているのです。

借主のDIY事例:原状回復を前提に、賢く自分らしい空間を創る

借主が賃貸物件でDIYを行う場合、最も重要なのは「原状回復」を意識することです。退去時に元の状態に戻せる範囲でのDIYが基本となりますが、最近では原状回復義務を緩和した「DIY可物件」も増えてきています。

ここでは、原状回復の制約がある中で、いかに賢く自分らしい空間を創り出すか、具体的な借主のDIY事例を見ていきましょう。

 

事例1:貼ってはがせる壁紙で、手軽におしゃれなアクセントウォールを!

最も手軽で人気が高いのが、貼ってはがせるタイプの壁紙やウォールシートを使ったDIYです。築年数の古い賃貸物件でよく見られる砂壁や、単調な白い壁に、レンガ調、木目調、モロッカンタイル調など、様々なデザインのシートを貼るだけで、部屋の雰囲気がガラリと変わります。

・Aさんの事例(20代女性、一人暮らし): 築30年の1Kアパートに住むAさんは、殺風景な白い壁に飽き飽きしていました。そこで、インターネットで見つけた北欧風の幾何学模様の壁紙を一面だけ貼ることに。マスキングテープを下地に貼り、その上から両面テープで壁紙を固定する「マスキングテープ+両面テープ法」を採用したため、退去時にはきれいに剥がせる安心感がありました。結果、部屋全体が明るく、おしゃれなカフェのような空間に生まれ変わり、友人からも「賃貸とは思えない!」と驚かれるほどでした。

 

事例2:ディアウォールやラブリコを活用し、壁に穴を開けずに収納・飾り棚を!

壁に穴を開けることができない賃貸物件で大活躍するのが、突っ張り棒の要領で柱を立てられる「ディアウォール」や「ラブリコ」といったDIYパーツです。これらを使えば、壁を傷つけることなく、自由に棚や収納スペースを作ることができます。

・Bさん夫婦の事例(30代、共働き): 収納が少ない2LDKの賃貸マンションに住むBさん夫婦。特にリビングの壁面を有効活用したいと考え、ディアウォールを使ってテレビボードと一体化した壁面収納をDIYしました。天井と床で突っ張る方式なので、壁に傷をつける心配もありません。収納スペースが増えただけでなく、お気に入りの雑貨や植物を飾るスペースもでき、リビングがより快適で居心地の良い空間になりました。

 

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事例3:既存の建具や家具をリメイクシートで印象チェンジ!

古くなった扉や収納棚、キッチンの扉なども、リメイクシートを貼るだけで見違えるように生まれ変わります。様々な色柄があり、まるで新しい家具を購入したかのような印象を与えることができます。

・Cさんの事例(40代女性、ファミリー): 築20年の賃貸戸建てに住むCさん。特に気になっていたのが、年季の入ったキッチンの扉でした。費用をかけずに雰囲気を変えたいと思い、木目調のリメイクシートを全ての扉に貼るDIYを決行。作業は少し手間がかかりましたが、完成後はまるでシステムキッチンを交換したかのように見え、家族からも大好評でした。「賃貸だからと諦めていたけど、こんなに変わるならもっと早くやればよかった!」とCさんは語ります。

 

事例4:フロアタイルやクッションフロアで、床の印象を大胆チェンジ!

現状回復を考えると難しいと思われがちな床のDIYも、置くだけタイプや吸着タイプのフロアタイル、クッションフロアなら可能です。賃貸物件の既存の床を傷つけることなく、フローリング調、タイル調、コンクリート調など、様々な質感の床に模様替えできます。

・Dさんの事例(20代男性、一人暮らし): Dさんの部屋は、古くからある賃貸アパート特有の、くすんだ色のカーペットが敷かれていました。掃除がしにくい上に、部屋全体が暗い印象だったので、木目調のフロアタイルを敷き詰めるDIYに挑戦。賃貸なので接着剤は使わず、既存のカーペットの上に直接敷き詰める方式を選びました。部屋が驚くほど明るく、清潔感のある空間に変わり、友人を招く機会も増えたそうです。

 

借主がDIYを行う際の注意点とポイント

・契約内容の確認: まずは何よりも、賃貸借契約書を細かく確認しましょう。DIYが許可されているか、許可されている場合の範囲や条件(原状回復義務の緩和、DIY可能な箇所など)を把握しておくことが重要です。不明な場合は、必ず管理会社や大家さんに相談しましょう。

・原状回復の意識: 基本的には退去時に元に戻せる範囲でのDIYを心がけましょう。マスキングテープや養生シートを貼る、両面テープは剥がしやすいものを選ぶなど、工夫が必要です。

・騒音・振動への配慮: 電動工具などを使う場合は、時間帯や近隣への配慮が必要です。事前に管理会社や大家さんに相談し、許可を得てから作業を行いましょう。

・安全第一: 高所作業や電動工具の使用には十分注意しましょう。不安な場合は無理せず専門家に依頼することも検討しましょう。

・費用対効果: DIYにかかる費用と、得られる満足度を考慮しましょう。高額な材料費をかけるのであれば、最初からDIY可物件を選ぶ方が賢明な場合もあります。

・情報収集: DIYに関する情報は、インターネットやDIY雑誌、YouTubeなどで豊富に手に入ります。成功事例を参考にしながら、自分のスキルや予算に合った方法を選びましょう。

 

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貸主のDIY事例:入居促進と物件価値向上を目指す新しい戦略

「DIY可物件」や「DIY賃貸」といった言葉が浸透し、貸主側もDIYを積極的に取り入れる動きが活発化しています。空室対策や物件価値の向上はもちろん、入居者との良好な関係構築にも繋がるDIYは、新しい賃貸経営の形として注目されています。

ここでは、貸主がDIYを導入する際の具体的な事例と、そのメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

事例1:入居者が自由にDIYできる「DIY可物件」の提供

最も分かりやすい貸主のDIY事例は、入居者にDIYの自由を許可する物件の提供です。これにより、入居者は自分好みの空間を自由に作り上げることができ、物件の魅力が大きく向上します。

・E大家さんの事例(築40年の木造アパートオーナー): E大家さんが所有するアパートは、築年数が古く、内装も一般的なものでした。空室が目立ち始めたことをきっかけに、「入居者が自由にDIYできる物件」としてリノベーションすることを決意。水回りなどの最低限の設備は修繕し、壁や床はあえて未塗装・未仕上げの状態で提供。さらに、DIYに関する相談窓口を設けたり、簡単な工具を貸し出したりするサービスも開始しました。 結果、DIY志向の若者やクリエイター層からの問い合わせが殺到し、すぐに満室に。入居者たちはそれぞれの個性に合わせて壁を塗ったり、棚を取り付けたりと、楽しんでDIYを行っています。E大家さんは、「入居者自身が物件を大切にしてくれるようになり、結果的にメンテナンスの手間も減った」と語っています。

 

事例2:貸主主導でDIYしやすい環境を整える「ハーフDIY」物件

入居者にDIYの自由は与えつつも、ある程度のベースを貸主側で整えておく「ハーフDIY」も人気です。これは、水回りなどの専門的な部分は貸主がリフォームし、壁や床など、比較的DIYしやすい部分を入居者に任せるというものです。

・F不動産会社の事例(リノベーション賃貸物件): F不動産会社は、古いマンションの一室を買い取り、リノベーション物件として貸し出す事業を展開しています。その中で、キッチンやお風呂、トイレといった水回りは最新設備に交換し、壁はあえて下地のまま、床も無垢材のフローリングなど、入居者がDIYしやすい素材を選んでいます。 これにより、入居者は専門的なリフォーム費用を負担することなく、自分好みの内装に仕上げることができます。特に人気が高いのは、壁の色を自由に塗れる点。入居希望者の中には、契約前に内見時に壁の色見本帳を持ってくる人もいるほどだとか。貸主側も、大幅なリノベーション費用を抑えつつ、個性的な物件として高稼働率を維持しています。

 

事例3:シェアハウスやコワーキングスペースなど、共有部のDIYでコミュニティを活性化

賃貸物件全体の価値向上だけでなく、入居者間のコミュニティ形成にもDIYは有効です。シェアハウスやコワーキングスペースなどで、共有スペースのDIYを入居者と共同で行うことで、一体感が生まれ、物件への愛着も深まります。

・Gシェアハウス運営会社の事例: G社が運営するシェアハウスでは、月に一度「DIYワークショップ」を開催しています。参加は任意ですが、リビングの壁のペンキ塗りや、庭のウッドデッキ作り、古い家具のリメイクなど、様々なDIYを入居者と共同で行います。 このワークショップを通じて、入居者同士の交流が深まるだけでなく、自分たちの手で作り上げた空間に対する愛着が芽生え、結果的に長期入居に繋がっています。また、DIYの様子をSNSで発信することで、新たな入居希望者の獲得にも繋がっているとのことです。

 

貸主がDIYを導入する際の注意点とポイント

・契約内容の明確化: DIY可能な範囲、原状回復義務の有無、修繕費の分担など、DIYに関するルールを契約書に明確に記載しましょう。トラブル防止のためにも、細かく取り決めておくことが重要です。

・安全性の確保: 入居者がDIYを行う際に、怪我や事故がないよう、安全面には十分配慮しましょう。必要であれば、事前にDIYに関する注意点などを説明する機会を設けることも有効です。

・保険の見直し: DIYによる損害や事故に備え、火災保険や施設賠償責任保険などの見直しも検討しましょう。

・情報提供とサポート: DIYに関する情報提供や、工具の貸し出し、専門家への相談窓口の設置など、入居者がDIYをしやすい環境を整えることで、より魅力的な物件になります。

・物件価値の維持: 自由にDIYを許可する一方で、物件の基本的な構造や安全性に影響を与えるようなDIYは制限するなど、物件価値を損なわないためのルール作りも重要です。

・ターゲット層の設定: DIY可物件は、全ての入居者に需要があるわけではありません。DIYに興味がある層をターゲットにすることで、より効果的な集客に繋がります。

まとめ:賃貸DIYが拓く、新しい住まいと暮らしの未来

賃貸物件におけるDIYは、単なる修繕や模様替えを超え、借主にとっては「自分らしい暮らし」を実現する手段であり、貸主にとっては「物件価値の向上」と「新しい賃貸経営」を可能にする戦略となりつつあります。

借主は、原状回復を前提とした賢いDIYで、限られた空間でも最大限の個性を発揮し、快適な住まいを手に入れることができます。そして、貸主は、DIYを容認・推奨することで、入居者のニーズに応え、空室対策や物件価値向上に繋がるだけでなく、入居者との新たな信頼関係を築くことができるでしょう。

もちろん、DIYにはメリットばかりではありません。契約内容の確認、安全性の確保、トラブル防止策など、借主と貸主双方が協力し、ルールを明確にすることが成功の鍵となります。

これからますます多様化するライフスタイルの中で、賃貸DIYは、画一的な「住む場所」としての賃貸物件から、入居者が主体的に「暮らしを育む場所」へと進化させる、重要な役割を担っていくことでしょう。

あなたも、この新しい住まいと暮らしのカタチに、足を踏み入れてみませんか?

 

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