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2階にお風呂をつくっても大丈夫?メリット・デメリットと設計時の注意点|賃貸アパート経営・マンション経営の知識

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2025.06.12
  • リフォーム・原状回復

はじめに
住宅の間取りやライフスタイルの多様化が進む中で、「2階にお風呂を設置したい」と考える方が増えています。とくに都市部では敷地の制約から2階建てや3階建ての住宅が主流となり、空間を有効活用するために2階に水回りを集約するという選択肢も現実味を帯びてきました。

しかし一方で、2階にお風呂を設置することに不安を抱く方も少なくありません。「水漏れのリスクは?」「床の強度は大丈夫?」「下の階に響くのでは?」こうした懸念に対して、実際はどうなのか。本コラムでは、2階にお風呂を設けることの可否を多角的に検証し、設計時に押さえておくべきポイントを解説します。

2階にお風呂を希望する主な理由

1階のスペースを有効活用できる

住宅設計において、1階はリビングやダイニングなどの共有空間が中心になります。そのため、1階の面積を広く使いたい場合、お風呂を2階に移すことで、よりゆったりとした生活空間を確保することが可能になります。特に、都市部などで限られた敷地面積を有効活用したい場合、2階への水回りの配置は理にかなった選択です。

 

日当たりの良い場所で快適なバスタイムを楽しめる

2階は一般的に1階よりも日当たりが良いことが多く、窓を大きく取ることで、開放的な雰囲気を作ることができます。朝日を浴びながら爽やかに目覚めるバスタイムや、夕暮れ時の柔らかな光の中でリラックスする入浴時間は、日々の暮らしを豊かにしてくれるでしょう。

 

上下階の生活を分離しやすい

二世帯住宅や来客が多い家庭では、生活スペースをしっかり分けることで、お互いのプライバシーを保ちつつ快適に過ごせるメリットがあります。1階を共用スペースとして使い、2階をプライベートな空間とすることで、家族それぞれの生活スタイルに合った住まいを作ることができます。

 

バルコニーと隣接させて洗濯動線をスムーズに

お風呂場の近くにバルコニーを配置することで、洗濯の動線を効率的にすることができます。特に、脱衣所からすぐに洗濯機を回し、そのままバルコニーで干せる環境が整えば、毎日の家事負担が大幅に軽減されるでしょう。水回りの動線を考えた設計は、暮らしの快適性を向上させる大きなポイントになります。

2階にお風呂を設置するメリット

2階に浴室を設置することには、住まいの機能性や快適性を向上させるさまざまな利点があります。間取りの自由度が増し、生活動線がスムーズになるだけでなく、プライバシーの確保にも役立ちます。ここでは、具体的なメリットについて詳しく説明します。

 

空間の有効活用
住宅の敷地面積が限られている場合、1階のスペースを最大限活用することが重要です。特に都市部では、1階をリビングやダイニングなどの生活空間として広く確保したいケースが多くあります。そのような場合、浴室を2階に設けることで、1階の間取りをより柔軟に設計できるようになります。

また、採光を重視した設計を考える際にも、2階の浴室は有効な選択肢です。1階に比べて窓を大きく取りやすく、日中の自然光をたっぷり取り入れることができます。これにより、明るく開放的な浴室空間を実現し、より快適な入浴時間を楽しめるでしょう。

 

洗濯の効率化

浴室を2階に設置することで、洗濯作業の効率化が図れます。浴室乾燥機を活用すれば、天候に左右されることなく洗濯物を乾燥できるほか、バルコニーに隣接していれば、洗濯→乾燥→収納の流れがスムーズになります。特に共働き世帯では、家事の時短は重要なポイントとなるため、この動線設計は大きなメリットとなります。

例えば、入浴後すぐにタオルや衣類を洗濯し、そのままバルコニーに干せる環境が整っていれば、洗濯の手間を減らし、効率よく家事をこなすことができます。浴室乾燥機を併用することで、雨の日でも安心して洗濯物を乾かせるため、天候に左右されない便利な住まいを実現できます。

 

プライバシーの確保
浴室を2階に設けることで、プライバシーを確保しやすくなります。1階に浴室がある場合、通行人や来客と生活導線が交差することがあり、気を使う場面も出てくるかもしれません。しかし、2階に浴室があれば、家族だけのプライベートな空間として活用できるため、よりリラックスした入浴時間を楽しむことができます。

2階にお風呂を設置する際のデメリットと注意点

2階に浴室を設置することには多くのメリットがありますが、同時にいくつかのリスクや設計上の課題も伴います。これらのポイントを事前にしっかり把握し、適切な対策を講じることで、快適な住まいを実現することができます。ここでは、具体的なデメリットと、それに対する注意点について詳しく解説します。

 

水漏れ・配管トラブルのリスク
2階に水回りを設置する場合、1階よりも水漏れの影響が大きくなる可能性があります。万が一配管に問題が発生すると、階下の天井や壁に水が染み出し、修復には大規模な工事が必要となることもあります。そのため、次のような対策を講じることが重要です。

 

二重防水施工

浴室の防水は1階以上に強化する必要があります。床面や壁面に二重防水を施すことで、水漏れリスクを最小限に抑えることができます。特に木造住宅では、防水層の強化が不可欠です。

 

水センサー付きの排水設備

排水設備に水漏れセンサーを設置することで、異常を早期に検知し、水漏れが拡大する前に対応できます。これにより、被害を抑え、修理コストを軽減できます。

 

床下点検口の確保

水漏れが発生した際に迅速に対応できるよう、床下点検口を設置しておくことが推奨されます。これにより、配管の劣化を定期的に確認し、必要に応じて修繕を行うことが可能になります。

 

耐荷重と構造設計
浴槽に湯を張った場合、その重量は軽く1トンを超えることがあります。加えて、人が入浴することでさらに荷重がかかるため、住宅の構造に対して十分な配慮が求められます。

 

床補強工事の実施

浴室を2階に設置する場合、床の強度を通常以上に確保する必要があります。特に木造住宅では、構造計算を正確に行い、必要に応じて補強工事を実施することが重要です。

 

専門家による構造設計の確認

建築設計士や構造設計者と相談し、建物の耐荷重を十分に考慮した施工を行うことで、安全性を確保できます。特に古い住宅では、事前の調査が欠かせません。

 

騒音の問題
2階の浴室は、1階の居室に水の流れる音やシャワーの使用音が伝わる可能性があります。こうした騒音問題に対応するためには、いくつかの工夫が必要です。

 

防音・吸音材の使用

浴室の床や壁に防音・吸音材を施すことで、階下への音漏れを軽減することができます。特に、洗面所や寝室の近くに浴室を設置する場合は、防音対策が重要になります。

 

配管の遮音対策

水の流れる音が伝わりにくいように、配管に遮音材を巻き付けたり、振動を吸収する設計を施すことができます。こうした工夫により、快適な居住環境を確保できます。

 

メンテナンス性
浴室が高所にあることで、点検や修繕の際に手間がかかることがあります。これに対応するためには、次のような対策を考えておく必要があります。

 

点検口の確保

浴室周辺や配管部分に十分な点検口を設けることで、定期的なメンテナンスを容易にすることができます。特に給排水管の点検がしやすいように設計しておくことが重要です。

 

配管ルートの簡潔化

配管が複雑になりすぎると、詰まりや漏水のリスクが高まります。シンプルでアクセスしやすい配管ルートを計画することで、維持管理の負担を軽減できます。

 

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法的・技術的な留意点

2階に浴室を設置する際には、建築基準法や住宅性能表示制度に適合した設計が求められます。安全性や快適性を確保するために、以下の点に特に注意する必要があります。

 

排水経路の確保と勾配設計
水が適切に排水されるよう、十分な勾配を確保した配管設計が重要です。排水が滞ると水漏れや悪臭の原因となるため、勾配不足を避けることが不可欠です。特に2階の浴室では、1階への排水経路を慎重に計画し、排水管の太さや素材にも配慮することが求められます。

 

換気計画(自然換気+強制換気)
浴室は湿気がこもりやすいため、適切な換気が欠かせません。

自然換気:窓を設け、外部の空気を取り込むことで湿気を排出する。

強制換気:浴室換気扇や24時間換気システムを設置し、湿気を速やかに排出する。

これらを組み合わせることで、カビや結露の発生を抑え、浴室の清潔さを維持できます。

 

耐震性・火災安全性を損なわない構造
浴室は重量が大きいため、耐震性の確保が不可欠です。特に浴槽に水を張ると、床にかかる負荷は1トンを超えることもあるため、床補強を実施することで構造の安全性を高めることが重要です。また、給湯設備の設置に際しては火災対策も考慮し、断熱材や耐火壁を活用して安全性を向上させる必要があります。

 

点検と修繕に備えた開口部の設置
浴室の給排水設備は定期的なメンテナンスが必要ですが、2階に設置すると点検が難しくなることがあります。そのため、床下点検口を確保し、配管の劣化や水漏れを迅速に発見できるようにすることが推奨されます。また、将来的な修繕の際にアクセスしやすいよう、点検スペースの確保も考慮しましょう。

 

設備工事の費用と予算の考慮
2階に水回りを設置すると、1階よりも給排水の配管工事費が割高になることがあります。これは、長い配管が必要になることや、排水ポンプの設置が必要な場合があるためです。そのため、予算とバランスを考慮しながら設計を進めることが重要になります。

実例紹介:2階バスルームの成功事例

東京都内の狭小3階建て住宅において、2階に洗面・浴室・ランドリースペースを一体化させた事例があります。この設計によって、以下のような成果が得られました。

 

バスルームからバルコニーへの動線が約3歩
浴室とバルコニーを近接させることで、洗濯物を干すまでの移動距離が最短で済みます。この工夫により、毎日の家事がスムーズになり、動線のストレスが軽減されました。

 

洗濯動線が短く、家事時間が平均15分短縮
浴室内にランドリースペースを設け、洗濯機・浴室乾燥機・バルコニーへの流れを一本化することで、洗濯作業の時間を効率化。特に共働き世帯にとって、時短効果の大きな設計となりました。

 

1階のリビングスペースが5畳増加
浴室を2階に移動したことで、1階に余裕が生まれ、リビングの面積を広げることができました。これにより、開放感のある居住空間が実現され、家族の団らんスペースが充実しました。

 

防音対策により下階での音問題なし
浴室の床には防音・吸音材を施し、配管には遮音加工を実施。これにより、水の流れる音やシャワーの使用音が1階の居室に伝わることなく、快適な住環境が維持できました。

まとめ

結論として、「2階にお風呂をつくるのは、可能であり、効果的でもある」と言えます。ただし、メリットだけではなく、構造やメンテナンス、コストの側面を事前に理解し、信頼できる設計士や施工業者と十分に協議することが不可欠です。

“毎日使う場所だからこそ、快適に、安全に。” 未来の暮らしを見据えて、お風呂のあるべき場所をもう一度見直してみてはいかがでしょうか。

 

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