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  • 賃貸管理士の試験難易度や合格点は?国家資格化の予定も

    2020.12.03

    「賃貸不動産経営管理士」(以下、賃貸管理士)は、賃貸管理に関する知識や技能を要する専門資格です。

    2007年に民間資格として創設された賃貸管理士ですが、近年、注目度や付加価値が高まっています。

    2020年6月に施行された「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」の定めでは、賃貸管理士が重要な役割に。

    さらに2021年には賃貸管理士の国家資格化が予定されています。

    注目度の高まりととともに、賃貸管理士は資格試験の難易度も年々上がっているんです。

    賃貸管理士は、不動産業に携わる者だけでなく、賃貸経営オーナー様にとっても取得することでメリットがある資格です。

    そこで、

    ■賃貸管理士の資格取得のメリット

    ■難易度や合格率

    ■試験概要や過去問

    ■おすすめテキスト

    について解説します。

    賃貸管理士の資格取得のメリット

    賃貸管理士は今後、宅地建物取引士・不動産鑑定士などと並んで、不動産業界において重要な資格となる可能性が高いです。

    2020年6月施行の 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」 では、賃貸住宅管理業者には

    ・業務管理者の配置(※管理物件200戸以上の事業者が対象)

    ・管理受託契約締結前の重要事項の説明

    が義務付けられました。

    事業所ごとに1名以上の配置が必要な業務管理者は、 一定(6年以上など)の実務経験を伴った「賃貸管理士」や「宅地建物取引士」等が要件となる予定です。

    さらに管理内容・手数料・契約期間・免責事項などといった契約の重要事項を説明するのは、「賃貸管理士」が望ましいとされています。

    賃貸管理士は、賃貸管理業における重要な役割として、法律やガイドラインに定められているのです。

    また賃貸管理士は、不動産業に携わる者だけでなく、賃貸経営に携わるオーナー様にもおすすめの資格です。

    賃貸経営オーナー様が賃貸管理士の資格を取得することで、

    ・賃貸経営に必要な知識(建物管理・空室対策・節税対策)が学べる

    ・自主管理の知識や技能がレベルアップすることで、賃貸経営の安定が期待できる

    ・土地建物の活用や不動産投資などに、幅広い知識が広がる

    といったメリットがあります。

    賃貸管理士は2021年に国家資格になる

    民間資格制度として発足した「賃貸不動産経営管理士」ですが、2016年頃から協議会などの働きかけにより、国家資格化への動きが本格化しました。

    その結果、2020年6月に成立した「賃貸管理行業適正化法」により、2021年6月に賃貸管理士は国家資格化される予定です。

    国家資格になれば、賃貸管理士の知名度や付加価値は、現在より更に高まるでしょう。

    賃貸管理士の難易度は上がっている

    法律での重要業務の付与や、国家資格化予定により、賃貸管理士の注目度や付加価値が高まっています。

    あわせて賃貸管理士の試験難易度も上がっており、ここ1~2年で

    ・合格点の引き上げ

    ・合格率が50%台→30%台に低下

    といった現象がみられます。

    また2020年度より出題数が40問→50問に増加し、今後も難易度はさらにあがると予想されます。

    さらに受験者数も4年間で約5倍に増加しており、賃貸管理士合格が狭き門となる可能性もあります。

    合格点引き上げと合格率低下

    賃貸管理士の資格試験の合格点は、年々引き上げられています。

    また合格率は、ながらく50%前後を維持していましたが、2019年度にはじめて30%台にまで低下しました。

    合格点(40点満点)合格率
    2015年度25点54.6%
    2016年度28点55.9%
    2017年度27点48.3%
    2018年度29点50.7%
    2019年度29点36.8%

    ・「宅建士」の合格率が約15%

    ・「不動産鑑定士」の合格率が約10〜25%

    であることと比べると、賃貸管理士はまだ難易度がそれほど高くない資格といえるかもしれません。

    しかし賃貸管理士の合格率は年々下がっており、今後も難易度が上がっていくことが予想されます。

    出題数と解答時間の増加

    2020年度より、賃貸管理士の資格試験の問題数・解答時間が下記のように増えています。

    出題数・解答時間
    2019年度40問・90分
    2020年度50問・120分

    出題数の増加は、試験難易度を強化し、賃貸管理士に求める知識のレベルアップが目的とされています。

    受験者数は4年で約5倍に増加

    賃貸管理士の受験者数はここ4〜5年で急増しています。

    2015年度に比べると、直近2019年度の受験者数は2万人超で、約5倍。

    受験者数
    2015年度4,908名
    2016年度13,149名
    2017年度16,624名
    2018年度18,488名
    2019年度23,605名

    賃貸管理士の知名度や付加価値の高まりとともに、受験者数は今後も増加していくと予想されます。

    賃貸管理士試験の過去問題

    賃貸管理士の試験には、下記のような賃貸管理の法律や実務に関する問題が出題されます。

    1.賃貸管理の意義・役割をめぐる社会状況に関する事項

    2.賃貸不動産経営管理士のあり方に関する事項

    3.賃貸住宅管理業者登録制度に関する事項

    4.管理業務の受託に関する事項

    5.借主の募集に関する事項

    6.賃貸借契約に関する事項

    7.管理実務に関する事項

    8.建物・設備の知識に関する事項

    9.賃貸業への支援業務に関する事項(企画提案、不動産証券化、税金、保険等)

    賃貸管理士試験の、実際の過去問をいくつか見てみましょう。

    【過去問1】

    賃貸住宅管理業者登録制度(平成 23 年9月 30 日国土交通省告示
    第 998 号及び第 999 号、平成 28 年8月 12 日国土交通省告示第 927 号及び第 928 号改正。以下、各問において「賃貸住宅管理業者登録制度」という。)により賃貸不動産経営管理士が行うべき業務に関する次の記述のうち、最も適切なものの組合せはどれか。

    ア 貸主に対する重要事項説明
    イ 貸主に対する重要事項説明のための書面への記名押印
    ウ 貸主との契約における契約書面への記名押印

    1 ア、イ
    2 ア、ウ
    3 イ、ウ
    4 ア、イ、ウ

    令和元年度「賃貸不動産経営管理士試験問題」より抜粋

    【過去問2】

    賃貸住宅管理業者登録制度により賃貸住宅管理業者の基幹業務を行う場合に、賃貸不動産経営管理士が行うべき業務に含まれないものはどれか。

    1 家賃、敷金等の受領に係る業務
    2 家賃の改定に係る業務
    3 賃貸借契約の更新に係る業務
    4 賃貸借契約の終了に係る業務

    令和元年度「賃貸不動産経営管理士試験問題」より抜粋

    いずれも、国土交通省が定める「賃貸住宅管理業者登録制度」からの出題です。

    他にも、サブリース方式・原状回復・個人情報保護法まで、賃貸管理業を営む上で必要な専門知識が幅広く問われます。

    【過去問1の答え】4

    【過去問2の答え】2

    賃貸管理士講習の受講で、試験が一部免除になる

    毎年7~9月頃にかけて、日本賃貸住宅管理協会等が主催の「賃貸経営不動産管理士講習」が開催されます。

    講習を受講すると、11月の資格試験が5問免除になります。

    2020年度の講習の概要は以下の通り。

    1.事前学習(約2週間、公式テキストを使用した自宅学習)

    2.スクーリングによる講習(1日、公式テキスト使用、確認テスト含む)

    ■スクーリング講習の実施期間:7/7~9/18のいずれか1日(※会場によって異なる)

    ■会場:北海道から沖縄まで、全国104会場

    ■講習時間:9:00~17:30

    ■受講料:18,150円(公式テキスト4,054円が別途必要)

    スクーリング講習は丸1日かかりますが、修了すれば、試験5問免除の優遇は2年間有効です。

    効率的かつ計画的な試験勉強のためにも、講習の受講がおすすめです。

    会場によっては、定員の関係で、申込締切日より早めに受付終了する場合もあります。

    講習の詳細は「賃貸不動産経営管理士協議会」HPにアップされるため、こまめにチェックしておきましょう。

    賃貸管理士の試験概要と申し込み方法

    賃貸不動産経営管理士の資格試験は、年1回・毎年11月に行われます。

    ■2020年度の試験日時:11月15日(日)13:00 ~ 15:00(120分間)

    (※2020年度の受験申込は、9月24日で受付終了しています)

    ■会場:北海道から沖縄まで、全国24箇所

    ■費用:受験料13,200円、合格後は「賃貸不動産経営管理士」登録料6,600円も必要

    賃貸管理士試験の申し込み方法とスケジュール

    ■3月頃…試験実施要項の発表

    ■8~9月頃…受験申込

    ■11月…試験実施

    ■1月…合格発表

    ■2~3月…賃貸管理士の登録手続き

    賃貸管理士の試験実施要項や受験申し込み方法は、 「賃貸不動産経営管理士協議会」 HPに詳細が掲載されます。

    賃貸管理士のおすすめテキスト5選

    賃貸管理士を受験するなら、おすすめのテキストをご紹介します。

    (※購入の際は、受験する年度の最新版テキストを購入するようご注意ください)

    <賃貸不動産経営管理士公式テキスト>賃貸不動産管理の知識と実務(改訂4版)

    賃貸管理士資格を運営する、賃貸不動産経営管理士協議会が出版する公式テキストです。

    公式だけあって、出題率も高いと評判。

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    賃貸不動産経営管理士 基本テキスト

    こちらも 賃貸不動産経営管理士協議会が出版するテキストです。

    公式テキストよりも、わかりやすくコンパクトな解説が魅力的です。

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    みんなが欲しかった! 賃貸不動産経営管理士の教科書

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    資格学校の大手、東京リーガルマインドが出版する予想模試です。

    本番試験と同じ形式の模試が3回分収録されているので、試験直前対策に最適です。

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    まとめ

    法律での重要業務の付与や、国家資格化で、注目度が高まっている賃貸管理士。

    注目度の高まりにあわせて、受験者数も増加、試験の難易度もあがっています。

    賃貸管理業の適正化や発展において、賃貸管理士は今後ますます必要性と活躍が期待される資格。

    これを機に、資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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